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朗読ナイト第1話

at 阿佐ヶ谷ドラム

 タイトル通りの朗読イベントでございます。
朗読と言っても色々でして、国語の授業で小学生が教科書を音読するのも朗読なら、役者さんが身振り手振りまで交えてお芝居と区別がつかないようなものもあります。つーか演劇と朗読の区別がそもそもはっきりしないというか、多分にボーダレスなんですが。
なので、やる側がどういう意識で臨んでるかで随分と趣きが変わってくることになるわけです。今回のイベントは、演劇であったり声の仕事であったりというフィールドで活動してる出演者が多かったようで、演技の修行的な意識の方が多かったやに見受けられました。セリフ部分とかははっきり演じる形になってる人がほとんどでしたし。それはそれで良いんだけど、個人的な好みでは、子供が親に本を読んでもらう時のごとく、お話を語り聞かせることに徹してもらったほうがこちらもテキストにのめりこみやすいんですよね。セリフと地の分を1人でやると、どうしても両者の乖離が気になるので。セリフ部分を感情込めて読むほどにそうなりがちです。文体にもよるというか、テキスト次第なところは大きいんですけども。
そんななので、幼稚園の先生ライクに絵本(おやすみハリー)を読んでた佐藤里真さんあたりが聞いてて楽しかったかな。あと、企画の言い出しっぺらしい、谷口恵美さん。もろ演技寄りだったんですが、お題が「銀河鉄道の夜」と馴染みがある分、工夫のしどころ、手の入れどころがよく分かって興味深かった。テキストそのものについては、タイトル失念ですが、オールドミス予備軍の高校教師の話が面白かった。こういう催しだとテキストも短くまとまったものにしないとならないこともあって、童話・寓話系が多くなりがちで、実際今回もそうだったので、味わいが違うものが混じってると舌がバカにならずに済んで助かりますな。(童話そのものは嫌いではなくむしろ好きです、トータルのバランスの問題。)

 さて、麻恵ちゃんはトリに登場。何を読んだのかと言いますと、他にも何人かそういう方いたのですが、オリジナルのテキストを用意してきてました。朗読というよりほぼ完全に一人芝居でしたが、一人称の一人語りなので、上で書いたように地の文が云々と言った違和感は感じないで済みました。
この日は会場が狭いのに人いっぱいで、暑苦しいことこの上なかったんですが、黒いドレス姿で登場。手袋までしてて見るからに暑そう、なんでこんな格好?と思ったら、テキストの内容とリンクした衣装だったようで。
ストーリーは、幕末〜明治にかけての時代、剣士として育てられた娘が、刺客として狙った維新志士に次第に想いを寄せるようになるが…、といった内容。はっきり言及はされないんですが、維新志士というのが土佐弁バリバリで、すぐに竜馬だとわかる(笑)。もちろん竜馬のセリフも麻恵ちゃんが喋ってるわけで(土佐弁で)、方言としてどうかというとかなり怪しいんですけども、ノってやってるように見えました。以前「竜馬が行く」を読んで感銘受けたみたいな話をLaLa♪LuのHPで書いてましたが、好きなものを変な照れとか見せずにポンと題材にしてしまうあたりは、麻恵ちゃんの人柄が出ていて微笑ましい。
女剣士と竜馬の絡みで進行していくこともあって、少女漫画的世界観と感じました。るろうに剣心がいそうな幕末世界というか。
竜馬が来るべき時代について語るくだりは熱が入ってましたが、本人の日記見るとここらは具体的なモチーフがあったみたいですね。選挙制度に寄せて男女平等を語るセリフもあったのですが、終演後の挨拶の時に、選挙制度はそういう素晴らしいものなんだから、みんな選挙行こうよ、というお話だったんだよ、などと唐突に語って場内和む一幕も。笑いに流れてたけど、昨今の奇を衒うばかりの投票呼びかけキャンペーンとかよりは訴えるものはあるよな、多分(笑)。

 来場者は、特定の出演者を観に来てるのが普通でしょうけど、それはそれとして、イベントとして楽しめるかどうかは、出演メンツよりもテキストによるところが大きいと思うので、次回がどうかってのはなんとも言えませんね。声はみんな悪くないので、マッタリ聞いてると心地良かったですが…この会場でやるならできれば涼しい時にやってほしいなあ。もしくは空調改善希望です。(笑)

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