at 渋谷ユーロスペース
昨年初日舞台挨拶をはじめとして、MCなどで"アンモナイト"のアシストに努めてきた麻恵ちゃんですが、今回はメインのトークイベントということで、間に合わねーかもと思いつつ、ダッシュで渋谷に向かいました。
このアンモナイト関連では各所に画像つきで、かなり詳しかったり要点を押さえた記事なんかがあがってますんで、ここでは落ち穂拾い的に、覚えてる限り細かいところを拾ってみます。その分散漫ですがスマヌ。
本日MCは増田監督、のはずなんですが、サングラスかけた強面の人が登壇して、「大塚麻恵の事務所の者です」と自己紹介。「本来ならこういう時は監督とかが司会をするところなんですが、初日から大入りで監督は六本木に繰り出して遊んでます、」とのっけから断りを入れてきます。いや、もちろんというか増田さん本人なんですけどね。この時点でニヤニヤ笑いの人となんのことやら鳩豆状態の人に場内二分。この状態の中またしても繰り出された増田俊樹=テニプリミュージカル出演ネタは反応やや薄(笑)。ていうか、今日はゲストにリアルにテニプリ俳優が来てるというのにいいのかこのネタ。だから敢えて、が増田イズムなのだな。
ともかくも、準備できたところで大塚平田両氏が登場。ゲストの平田祐一郎さんについては、新作で麻恵ちゃんと競演したことをアピールする紹介がなされ、「心霊工場」の告知もやる気まんまんです。こういうところ監督抜け目ない。平田さん、テニミュ(とか略称使ってみる)では"マムシ"こと海道の役で、事前にネットで観た画像なんかでは、それらしく鋭い表情のが多かったんですが、実際生で見てみると、パッと見も話しぶりも、親しみやすい風情で、男目線でもいい感じでした。麻恵ちゃんも、平田さんは心霊工場の撮影現場では、愛されキャラだったと言ってました。
その麻恵ちゃんですが、上でも述べたとおり、アンモナイト関連イベントでは、MCを何度もつとめるなど、貢献度が高いので、それに報いるってんでもないですが、今夜の企画とあいなったそう。
七つの顔の大塚麻恵、というイベントタイトルについては、本人、すごいタイトルをつけていただいて、と笑みを含みつつも恐縮気味に。現事務所に移籍後、アンモナイト出演を皮切りに1年半の間に出演した映像7作品で演じた7つの役柄について語り、もって女優としての軌跡を語ると。「そういうのを語ろうという会、ですよね?」と他二人に振った時はちょっと照れ入ってたな。話振られてようやく、「実は監督の増田といいます」と正体バレの増田監督。や、わかってますから(笑)。
まずは七つの顔の1番目、おやすみアンモナイトの矢井田芳子役。
本日映画ごらんになってどうですか、と感想を求められた平田さんの「芳子半端ないですね〜」との第一声には同感です。普段からは想像つかない顔を見られてドキッとしたとも。うん、これも同感。やはりというか、あのすんごい汚しメイクの話となり、またも増田さんが、大塚自ら率先して汚いカッコをしたとかどうとかまぜてきますが、実際のところ、麻恵ちゃんも自分でもあそこまで汚れるとは知らず、撮影現場でなかばいじめのようにどんどん汚くメイクされたとかその時の様子を語る。ポロッと言ってた、「自分では演技に集中してるとどんな顔してるかわからない」てな発言はなかなか興味深かったですな。
観た人はわかると思いますが、この芳子という役一つでも色んな顔が見られるわけで、平田さんもそのことに言及。麻恵ちゃんもそれを受けて、振り幅が大きいので、観た人にも「最初と最後どっちが本当の大塚さんなんですか、と聞かれるんだけど最初だったらかなり変な人ですよね」と。続けて、「男の目を気にしないで自分のスタイルを貫いてる時期、つきあってる人ができてハッピーでぶりぶりな時期、そして子供を授かってのいわば安定期、と女性の色んな顔と変遷が見られます」的にかなり的確に答えてまして、これには増田さんからも、お、よくわかってるな、というリアクション。脚本段階からそこらは意図していたそう。女性は相手によって色んな顔がある、ということを言ってまして、その点、僕や平田くんはテニスの王子様だから、とテニプリネタここでも振ってきたよ。今日も地方から飛行機で飛んできたんでね、とかよくこうポンポン出てくるな。麻恵ちゃんは「増田さんがテニスの王子様って」と、普段だったらヒーって言ってそうだけど今日は主役だからかツッコミ控えめ。
ま、ともかく、アンモナイトは移籍後初の映画出演であり、名前をひらがなから漢字表記に戻しての一発目でもあるということで、女優としての新たなスタート第一歩、の記念すべき作品なわけですよ。で、そっから立て続けに七作品。すごいですよね、と素直に感心してる平田さん、自らも映像仕事どんどんやりたいみたい。
続いて2の顔、3の顔は「おとうと」「完全なる飼育」の最近上映作品。役はそれぞれ施設のボランティアスタッフとテレビレポーター。
この2本、山田洋次、深作健太監督作品で、子供のころから名前として知ってる監督さんだったので、どんな小さい役でも、との意気込みで臨んだらしく。実際小さい役なんですけど、と笑ってましたが、完全なる飼育では、竹中直人さんと絡ませてもらえたのが嬉しかったみたい。というところで、この2本はサクッとこのくらいでまとめる増田さん。理由はお察し下さい。まあ、「おとうと」については依然上映中なので、実際見に行くに如くは無し、ってこともあります。
4の顔、5の顔は「美少女戦隊シリーズというものはご存じですか?」ということで、DVD作品の「ジュエルファイブ」と「ジャスティーウインドvsアメコミ軍団」の2作。後者はまだ発売前ですが、ブログでは触れてましたね。ちなみに「ご存じですか」の問いには増田さんが速攻でノー、平田さんもノー。で、「平田くんは観ててもファンの前では言えないよね」と増田さんがイジる。確かに。でもね、イケメンなら大抵のことは許されるのが世の中ですよ?ていうか、イケメンとか抜きに、なんか大抵のことは許されちゃいそうな雰囲気あります、平田さん。愛されキャラたる由縁か。ともあれ、知らないというお二人に、麻恵ちゃんから中身の解説、および自分はイジメ役の悪役のほう、それも2本とも、と役の紹介が。ジュエルファイブでは"デスジャンヌさま"、と言うやいなや増田さんから「それ"様"は自分でつけてんの」との反応。ツッコミはええ。答えは「自然と周囲から」で、いい女王様っぷりだったらしい。本人曰く、ドロンジョさま、とかそんなニュアンスらしいですよ。それが好評だったのか、立て続いてのオファーが来た役が"アマゾンレディ"と。すごい名前ですね、と平田さんのリアクションは実に素直だ。ブログで観た限りでは、思いっきりワンダーウーマンのパロディキャラですね。ワンダーウーマンなのに悪役。ムチでピシパシみたいなこと言ってたけど、本家ワンダーウーマンはムチじゃなくてロープですよね。縛られた相手が真実しか口にできなくなるという尋問アイテム、と軽くアメコミオタなんで脱線しちまった。トーク内容に戻りますが、この辺りから、「完全なる飼育」も混ざって、悪役女王様に平田さんが飼育される映画作っちゃいますか、てな方向に。さわやかな青年にこんな話題を振っちゃってまあ。でも「(飼育されたら)どうなっちゃうんでしょうねー」とか乗ってくれるあたりいい人だ、平田さん。しかも、最近舞台で女装したそうですが、それが麻恵ちゃんが負けましたっていうくらいかわいかったんだそうで。更に麻恵ちゃん、男の人が女の人を、というのは結構あるけど、逆はないから面白いかも、みたいなことまで言い出しました。いや逆も結構あるように思いますが、ぶっちゃけガチでやっても面白いものになりそうな気がしなくもない。でもまあ、ここはあまり深入りしないでおこう。
平田さんに話がフォーカスしたところで、その平田さんと競演した6つ目の顔、「心霊工場」の内田真紀役について。なんつっても主演ということで、主演なら良いというものではないと思いながらやっぱファンとしては嬉しいもんです。この日の日中に零号試写が行われたのですが、映画は上々の"怖い"仕上がりだったそうで、麻恵ちゃんは台本全部知ってるのにぎゃっと叫んでたそうです。うーん、楳図風味。で、平田さんはその後ろにいて、麻恵ちゃんが驚いてるのに驚いていたと。麻恵ちゃん1人のみならず、場内は叫び声が連鎖する状況だったらしく、増田さんいわく、そういう臨場感はホラー映画観る醍醐味だよね、とのこと。監督の小沼さんは、同じ事務所の神楽坂恵さんが出演した「童貞放浪記」の監督でもあるわけですが、「童貞〜」観ての印象通り、演出が濃やからしく、その力もあって、じわじわっと怖さの染みいるタイプのホラーに仕上がってるみたいです。
これが映画初出演となる平田さん、増田さんは「割と映像向きですよ」と試写会からこのトークイベントの流れの中で、なかなか好印象を持った様子。試写会ファンの女の子押しのけて握手求めた、と例によって増田ギャグもかましながら、でしたが、トークの後のほうでも単に二枚目というだけでない、いい役者を見つけた、とか随分と褒められてました。平田さん、さすが愛されキャラというところか。
撮影中のエピソードとしては、ホラー映画らしく、やはり現場で心霊現象が見られたんだそうで。お祓いとかもやったんでしょうかね。電源の入ってないエレベーターの扉が勝手に開いたとか、心霊写真が撮れたとか大塚平田両氏が口々に語ると、後ろを通りがかった大塚が写ってたとかじゃなくて?と増田さん。確かにポスターとか見てもちょっと幽霊ぽいけどもね。実際劇中では、「内面に色んなモノを抱えた暗い女の子」の役だそうで、撮影期間中は役に入るあまり、素の麻恵ちゃん自身も暗い人だと思われていたそう。意識して、周囲と関わらないようにして暗く自分の心を持っていったとかで、これを聞いて増田さんも「お、女優やってるな」と思ったんだと。なんと平田さんたちとは最初の顔合わせ以降は撮影中ずっと喋らず、役柄上もサークル仲間ということで楽しげな他出演陣を横目にしていたそうで、自分のシーンがオールアップして、人が変わったようににこやかにみんなのところにやってきた麻恵ちゃんを見た平田さん、「なんかその瞬間呪われたのかと思った」とヒドイ発言(笑)。そんくらい徹底してたんでしょうね。呪われたとか憑依されたってよりは、むしろ逆に憑き物が落ちた状態ですよねえ。現場で(場に応じて)切り替えられたらいいんだろうけど、そこまで器用なタイプじゃないので、とここらの発言にも女優魂がうかがえます。役に入ってる時は瞬きもしない、とか平田さんから更にネタ提供もあり。ま、映画が映画だけに、それ端で見てるとやっぱ怖いかもね(笑)。
3月6日から渋谷アップリンクで公開です、ときっちり心霊工場の告知をしたところで、最後7つ目、増田監督の新作「沈黙の隣人」の話に移ります。こっちもこれからの映画だから告知は怠りなくしないとだ。劇場はまだ未定だけど、今年のゆうばり映画祭のフォーラム部門オープニング作品に選ばれたとかで、昨年と同様、スカパーでの放映もあるみたい。ってこれはもうすぐ見られるよ、2月26日の深夜一時放映らしいので、視聴環境のある人はお見逃しなく。
さて、この新作で麻恵ちゃんが何をやったか、ですが、増田さん「これ役作らなかったんですよ」とさらっとすごいことを言う。なんと。で、麻恵ちゃん本人の言はというと「役というか、ほんとにクレーマー?」ということで、お店でなんくせつけるクレーマーを演じたらしい。こういう場だから言うわけじゃないんですけど、と前置きした上で、普段あまりクレーム言わないんですよ、と麻恵ちゃん。確かにクレーマーな姿は想像できない。だけに、映画でどんだけタチ悪く振る舞ってるのか気になるとこです。最初はクレーマーはそうじゃないだろ、と言われてどう攻めるか随分悩んだらしいですが、本番当日はあわただしい雰囲気の中、とりあえずやってとポーンと投げられて、とにかくやりきっちゃったんだそう。増田さんが言うには、意識してこういうやり方採ることがあるらしく、リハーサルまでは厳しく演技チェックしたりするんだけど、本番では敢えてぞんざいに丸投げしちゃうという。増田さん自身が演技する時はこういうやり方のほうがやりやすいらしいんですが、「大塚くんもその空気をうまくキャッチして、やっちゃえと腹決めてやってくれました」ですと。これから人目にさらされる作品なんで、ネタバレってほどでもないですが、出演シーンの詳細については略。ただ、店員役とは口汚く罵り合ったので(それもアドリブで)しばらく気まずかったとかいう話に会場笑い。かなりなクレーマーっぷりのようです。
一通り7つの顔について話し終わって、平田さんの愛されキャラっぷりが語られてたのは実際はこの辺だったか、スチールカメラマンも女性陣より平田さんを追ってるくらいだったというから、大した人気者だ。
いよいよ締めのフォトセッションに移りますが、ここは平田さんだけでなく、しっかり主役の麻恵ちゃんもフラッシュを浴びる。基本は取材撮影なんですが、せっかくなんでお客さんも撮影してください、とのこと。遠慮するようなこと言って、監督もぜひ入ってください、と引き留められた増田さんも一緒に並んでスリーショット。
撮影終了後は増田さんが舞台に残って最後に物販の説明、なんですが、ポスター、松本氏著作ときて、三つ目をど忘れしてしまった監督、あわててアンチョコ引っ張り出します。もう一つは素人の乱のドキュメンタリーDVDでしたね。
つたない司会で申し訳ありませんでした、との言葉で締めますが、物販の件はご愛敬として、よいタイミングで話を振ってコメントを引き出す等、トークでははっきり舵を切ってくれるんで、このイベントも上手いこと回りましたね。限られた時間の中ではありますが、主役の麻恵ちゃんのみならず、ゲストの平田さんのキャラも結構味わえました。おかげで、心霊工場への期待も高まりしたし、沈黙の隣人と併せて、公開待ちの新作が俄然気になり始めました。もちろんアンモナイトのほうも、残り上映日、それこそ六本木にみんなで繰り出せるくらいの入りで終えられるよう祈ってます。なにぶん、去年のゆうばりから引っ張ってるから、こっちも思い入れあるんだよね。でも、今年はゆうばりはスカパー観賞かなあ。プログラム観てるとうずうずしちゃうんだけどね。
とまれ、今回七つだった顔が、どこまで増えていくのか、これからの女優としての歩みに期待ですよ。関係各位、お疲れさまでした。
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